eトリビア先生イギリスでね、ヒラメがすごくおいしかったんだよ。
ドーバー海峡があってね、そこで獲れる“ドーバーソール”っていう魚なんだ



ん??ソール? かかと…?



そうそう、“sole”は足の裏とか、かかとの意味もあるんだよ。
ヒラメって平べったい形してるでしょ?
あの形が足の裏に似てることから、“sole”って呼ばれてるんだ。



わぁ!形から名前がついてるんですね。
イギリスで食べられるヒラメ「ドーバーソール」とは


イギリスで親しまれている「ヒラメ」は、日本で一般的に食べられているものとは少し異なります。
その代表が「ドーバーソール」と呼ばれる魚で、ヨーロッパでは古くから高級食材として扱われてきました。
ドーバー海峡という特定の海域で育つことで、味や食感にも特徴が生まれ、料理としての評価も非常に高い存在です。



同じヒラメでも、国によってこんなに違うんですね…!



うなんだよ。場所が変わると、呼び方も価値も変わるんだ。
ドーバーソールとは何か


ドーバーソールは、カレイ目ウシノシタ科に分類される魚で、日本でいう「舌平目(したびらめ)」の仲間にあたります。
見た目は平たく細長い形をしており、一般的なヒラメとは少し印象が異なります。
主にイギリスとフランスの間にあるドーバー海峡周辺で漁獲され、その名前もこの海域に由来しています。



ちょっと細長いんですね



そう。日本のヒラメより“舌”みたいな形をしてるから、
舌平目って呼ばれるんだよ。
ドーバーソールは白身魚の中でも特に上品な味わいが特徴です。
クセが少なく、やわらかく繊細な旨みを持つため、
シンプルな調理でも素材の良さが引き立ちます。
なぜ高級魚とされているのか
ドーバーソールは、味だけでなく扱いの難しさや歴史的背景からも高級魚とされています。
- 身が繊細で上品な味わい
- 臭みが少なく素材の良さが際立つ
- 調理に技術が必要
- ヨーロッパ料理での長い歴史



同じヒラメでも、こんなに違うんですね…



そう。環境と文化で価値は変わるんだよ。
なぜドーバー海峡の魚はおいしいのか


ドーバーソールの美味しさは、魚そのものだけでなく「育つ環境」にも理由があります。
潮の流れが速い海の特徴


ドーバー海峡は潮の流れが非常に速く、魚は常に泳ぎ続ける環境にあります。



流れが速い海で育つ魚はね、運動量が多くなるんだよ。
- 魚がよく動く
- 筋肉が発達する
- 余分な脂がつきにくい
👉 その結果、身が引き締まり美味しくなる
明石との共通点(身が締まる理由)





ドーバー海峡は、兵庫県の明石海峡と地形が似てるんだよ。
明石も、魚がおいしいでしょ。



ドーバー海峡と明石…
明石のタコや鯛もおいしいって有名ですね。
- 潮の流れが速い
- 魚がよく動く
- 身が締まり、旨みが凝縮される
- 👉 世界が違っても「美味しい条件」は同じ
英語と食文化のつながり
英語の名前は、見た目や特徴から付けられることが多く、食文化とも深く結びついています。



そういえばね、ドーバー“海峡”って言うでしょ。
英語では“ストレイト(strait)”って言うんだよ。



えっ…わかんないです、先生。



海峡の英語は“チャンネル(channel)”って言われることもあるけどね。
実際には、“ストレイト(strait)”って使われることが多いんだよ。



わぁ!先生。地図を書いて説明してもらえた〜、
すごくわかりやすいです!(^^♪
- strait(ストレイト)=地理的な海峡(狭い海の通り道)
- channel(チャンネル)=水路・航路としての意味合い
- 👉 同じ場所でも、言葉によってニュアンスが変わる
ムニエル?ボンファム?調理法の違い


ヒラメ(舌平目)は、調理法によってまったく違う表情を見せる魚です。
先生の一言から、記憶と味がつながる瞬間がありました。
ソール・ムニエルとは





先生。ヒラメは、ムニエルですか?



そうそう、ムニエルがおいしかったね。
その言葉を聞いたとき、
ふと、家での食事を思い出しました。
舌平目のムニエルやボンファムが並んでいたこと。
家族が好きで、よく食事に行き、家でも作っていた料理。
- 小麦粉をまぶしてバターで焼く料理
- 外は香ばしく、中はふんわり
- 素材の旨みをシンプルに味わえる
👉 ドーバーソールのような白身魚との相性は抜群で、
ヨーロッパでは定番の食べ方のひとつです。
舌平目のボンファムとの違い


そのとき、もうひとつの料理が頭に浮かびました。
でも――
名前が、すぐに出てこない。



…あれ、もう一つあったのに…
家ではよく食事や作られていたはずなのに、
咄嗟に出てこなかった「ボンファム」という言葉。
そして同時に思い出したのは、
自分がバターや牛乳が苦手だったことでした。
触るのもためらうほど苦手で、
食事に行っても、料理するときも、少し距離を感じていたこと。
今でも、両親の大好物です。
- 白ワインやバター、牛乳などで蒸し焼きにする料理
- しっとりやわらかい仕上がり
- ソースで楽しむ上品な味わい
👉 同じ舌平目でも
・ムニエル:焼いて香ばしく
・ボンファム:蒸してしっとり
👉 まったく違う料理になるのが魅力です



言葉はすぐに出てこなかったけれど、
味や記憶は、ちゃんと残っていました。
まとめ


今回のお話は、ただの「魚の話」ではありませんでした。
食べ物から広がる地理と文化
ドーバー海峡という場所、潮の流れ、そして食文化。
ひとつの魚から、地理や環境までつながっていきます。
何気ない会話が学びにつながる



水が違うからね
そんな一言から始まる話が、
気づけばこんなにも広がっていく。
👉 「なぜ?」と思うこと
👉 そして自然に調べること
それが当たり前になっている先生の姿に、
大切なことを教えてもらった気がしました。



先生、今日もありがとうございました。
家に電話しました。
「先生とイギリスのヒラメのお話してもらい、
舌平目のボンファムを、よく作ったり食べたりしてたことを
思い出しました。ありがとう」って
そしたら、「今夜舌平目のボンファム作るからいらっしゃい。」
「カタチがかかとみたいだから、ドーバーソウルって言うんだよ」って
もうびっくりです。
次のお話も楽しみです(^^♪)


